フライキャスティングを最速で習得する唯一の方法【初心者向け】

平岩豊嗣 フライフィッシング

フライキャスティングは、フライフィッシングの楽しみであると同時に、最大の難関でもあります。
私自身、フライフィッシングを始めて20年以上になるのですが、いまだに下手くそです。
初めてのフライフィッシングで「とりあえずの魚」を釣るのは、ポイントさえ間違えなければさほど難しいことではありません。
しかしながら、「より大きな魚を狙って釣りたい」となったときに、高度なキャスティングの技術が必要となってきます。
正しい理論を学び、それを実践できるようにするには、ある程度の時間と労力が必要です。
初心者または、これから始める方に向けて、フライキャスティング習得と上達のための時間と労力を最小にする方法を、私の失敗を踏まえて解説します。

フライキャスティング習得は個人レッスン一択

フライキャスティングを最短で習得する唯一の方法は、
上級者の個人レッスンを受ける事
となります。
ここではその理由を解説します。

独学での習得は不可能

フライキャスティングはスポーツです。どんなに優秀なアスリートにも、有能なトレーナーの存在があります。
正しい理論の知識があり、欠点を的確に指摘してくれる優秀なトレーナーの訓練を受けることで、習得までのコストを最小化できます。

ひとりでコッソリ習得したい
趣味ぐらい自由にやりたい

自分も長い間、こんな考えに縛られていました。
しかし、フライフィッシングについては、この考えを一刻も早く捨てた方が幸せになれます

私の失敗談

趣味にお金を払ってレッスンを受けることに抵抗があった私は、書物やネットの動画などで独学でフライキャスティングを習得しようとしました。
いろんな人のキャスティング理論の良いトコ取りをして、自分なりの最善のキャスティング習得を目指しました。
それが結果的に、本質から外れた変なクセの付いたキャスティングになってしまいました。
たぶんこんな感じだよな
恐らくこういう振り方でいいんだよな
独学はつねに「たぶん…」「恐らく…」というあいまいな完成形を目指して練習することになります。
今考えると馬鹿げた話です。
あいまいな完成形に向かって、膨大な練習をしていたのですから…。
しかもその完成形に誤りがあったので、目も当てられません。

独学は時間と労力のムダ

独学でつまんだ程度の中途半端な知識で、間違った方法の練習をすると、キャスティングに変な癖が付いてしまいます。
例えば、「できるだけ細いループにしましょう」という情報を得たとします。空気抵抗が少なく直進性があり一見、正しいように見えます。
しかし、ロッドの特性によって最適なループの幅は変わってきます。そしてYoutubeで見かけた、いかにも素敵な細いループは、あなたのロッドでの最適なループとは限りません。特性が合わないロッドで、形だけ細いループを作る練習は、はっきり言って無駄です。
間違った振り方で間違った努力を繰り返し、魚を釣るための練習が、いつしか細いループを作るための練習に変わっていきます
皮肉なことに、熱心に練習すればするほど、おかしな癖が直しにくくなり、理想的なキャスティングからどんどん遠のいてしまいます。
こんな不幸は私だけで充分です。

実は当ブログでも…

実は当初は、このブログでもキャスティングの技術的な記事を連載していく予定でした。
しかしながらいざ書き始めようとすると、文章、図解、動画を駆使して説明したところで、正確に伝えるのには限界があることに気付きました。
例えば、グリップ握る力加減の説明ひとつとっても、握力20キロの人と50キロの人では説明が変わってきます。
人それぞれの特性を見ながら、その人の特性を考慮した「手取り足取り」のレッスンでないと、結局は伝わらないのです。
また、「ティップ(竿先)を加速させるように振る」という説明文はよく見かけます。
ほとんどの初心者は、手の動きを加速させるように理解してしまいます。
ロッドが曲がる棒である以上、手の動き(速度)とティップの動きは同じにはなりません。
このような誤解に自分で気が付き、改善するのは至難の業です。

個人レッスンを受けることのメリットを説明してきましたが、ただ漫然と受ければよいというわけではありません。
次項では、レッスンの効果を最大化する方法を説明します。

レッスンの効果を最大にするには

私の師匠 平岩豊嗣氏  ハイスピードハイライン(HS/HL)の戦闘力の高さを思い知らされる…

良い師匠を1人選ぶ

フライキャスティングは宗教に近いと思っています。キャスティング理論が乱立しており、それぞれに教祖様がいます。
「このキャスティングをするには、このロッドとこのラインを…」みたいなビジネスがあるのも事実です。
例えばある技術(理論)について、教祖様Aと教祖様Bが全く逆のことをおっしゃることが多々あります。
こんなことにいちいち悩まされないために、一人の信頼できる教祖様(師匠)に絞り教わることをお勧めします。
ある人は「ストロークの最初でリストを閉じる」と言い、ある人は「ストロークの最後でリストを閉じる」と言います。
実はこれはどちらもある意味正解なのですが、このあたりのメカニズムを正しく説明できないレベルの人を、師匠に選ばない方がよいでしょう。

釣りとキャスティング練習は分ける

よく言われることですが、魚のライズを目の前にして、冷静に練習できる人はいません。
魚の事は忘れキャスティング習得に集中し、その時々の自身の課題を淡々と練習しましょう。

短期集中でレッスンを何度も受ける

1度のレッスンでパーフェクトになることはあり得ません。
優れた師匠であれば、その人の欠点を見抜き、優先順位を付けて教えてくれます。
その欠点をメモし、その課題をひたすら一人で練習します。
課題と正解が明確になっている場合の一人の練習はどんどんすべきです。
そして課題が克服できたと思ったら、その確認を含めレッスンを受講します。
これを繰り返すことで、独学とはくらべものにならないスピードで上達できます。

師匠と一緒に釣りに行く

一人で釣りをしてばかりだと、ある程度釣れるようになってきたときに、自分が上級者になったかのような勘違いをしがちです。
私は今の師匠と何度か釣りをさせていただきましたが、同じ川を釣っているのに、師匠だけが無駄のないキャストで、良型を釣っていくのを目の当たりにし、自分の下手さを自覚しました。
同時に「こうなりたい」というモチベーションが湧いてくるので、釣りが楽しくなってきます。

実践的なキャスティングとは

実践的なキャスティング」と言うのは簡単ですが、私自身まだ道半ばであります。
そこで私の師匠を紹介します。
細いループを作るためでも、フルラインを出すためでもなく、
釣るための実践的なキャスティング」を教えてくれます。

フライスペース・Kai-To(カイト)
代表:平岩 豊嗣(ひらいわ とよじ)
〒444-0938
愛知県岡崎市昭和町堀上7-1
TEL:0564-33-6507

営業:木、金、土、日(14:00~19:00) 
  ※第2、4日曜はお休み


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