【お手軽ボーンフィッシュ】フライフィッシングで本気で狙うニゴイ

フライでニゴイ フライフィッシング

片道数時間かけて渓流に行く余裕がないが、釣りはしたい。
そんなときに、近場で楽しめるスリリングな釣りがあります。
今回おすすめするのは、フライフィッシングで狙うニゴイ釣りです。
バス釣りや本流域のサケ・マス類の外道としておなじみのニゴイですが、その引きの強さは本命に劣るものではなく、私はニゴイ連発で筋肉痛になったことさえあります。
私はボーンフィッシュを釣ったことはありませんが、Youtubeなどで見ている限り、見た目やサイズ感、狙い方などがニゴイに近く、同等なゲーム性があると思っています。
琵琶湖では、ワームでの釣果ですが70cmオーバーも何度か釣ったことがあります。外道とはいえ、50cmを超えてくると内心は嬉しいものです。
この記事は、あえてニゴイを積極的に狙ってみようというご提案です。
フライフィッシングでニゴイを釣る戦略について解説します。

ニゴイとは

琵琶湖のニゴイ
琵琶湖のニゴイ

ニゴイとは

鯉に似ているからニゴイという事なのでしょうが、カマツカの仲間だそうです。
本州以西に分布しており、外来種ではなく固有種です。

ニゴイの生態

そこそこの規模の河川の中流~下流域や、琵琶湖などでは、簡単に見つけることができます。
オールシーズン釣れますが、本州太平洋側あたりでは、4月~5月ぐらいが産卵期で、中流域の浅いところで産卵しているのを見かけます。
口が下向きになっており、基本的には底にいる甲殻類や水棲昆虫を食べていますが、琵琶湖では水面に小魚を追い込んで食べていることがあります。

ニゴイの魅力

パワフル

大きいものでは70cmを超えるものもおり、引きが強くスタミナもあります。
渓流ではほとんど無い、リールでのやり取りを楽しむことができ、ギア比=1のフライリールならではの楽しみがあります。

キャスティング

後述しますが、広い場所で遠くからサイトで狙うことが多く、渓流などとは違ったフライキャスティングの技術が問われます。
高番手でオーバーヘッドキャストで遠投するのは気持ちがいいものです。

お手軽

私の地元からイワナ、アマゴなどが釣れるポイントまでは片道2~3時間はかかってしまいますが、ニゴイは身近に生息しており、移動時間や高速代、ガソリン代がかかりません。
ここ数年はゴールデンウィークなどは、渋滞覚悟で遠征し混雑した渓流に行くより、地元でニゴイを楽しむことが多いです。
近年はチヌなどのソルトフライもブームですが、海水ゆえの後片付けの面倒くささがあります。

ストレスがない

ナマズのようなヌメリもなければ、バスのような歯やひれのトゲもなく、釣れた魚に触るストレスがさほどありません。

海外の評価が高い

私のInstagramでも、ニゴイの投稿をしたときに、いいねやコメントなどの海外からの反応が多いです。
ボーンフィッシュだけでなく、海外にもニゴイに似た魚(Spanish barbelなど)がおり、ゲームフィッシュとして人気があるようです。

ニゴイの戦略

甲殻類を模したフライ
甲殻類を模したフライ

タックル

7番~10番のシングルハンドロッドを使用します。
浅い河川でサイトで狙うことが多いので、ウェイトフォワードラインのフローティングがほとんどです。
琵琶湖では、8番程度のシューティングヘッドを使うことがあります。

上記に合わせ、リーダーは3X~0Xを使用します。
重めのフライを使うことが多いので、ティペットはあまり長くない方が狙いやすいです。

フライ

ダンベルアイで沈めるタイプ

甲殻類や小魚を模したフライ全般が使えます。
雑食性ですので、使えるフライのパターンも多岐にわたります。
私はバス用フライもそうですが、ソルト用のフライをアレンジして使用しています。
下記の2冊はとてもに参考になります。

狙い方

サイトフィッシング

中流~下流域のフラットエリア

私の場合、上画像のようなポイントがメインとなりますので、魚を見つけて、下流側からアップクロスで狙います。
魚の少し前にフライを沈め、目の前をズル引きするのが一番よく釣れます。

ブラインド

魚影が濃いことがわかっている場合、ダウンクロスでスイングさせることがあります。
琵琶湖でも、小魚の群れの中を引っ張って、中層で釣れたことがあります。

まとめ

いかがでしたか。
遠征する気力も時間もないけど、フライで何か釣りたいときの選択肢として、ニゴイはおすすめです。
手軽にボーンフィッシュと同等のゲーム性を楽しめるフライdeニゴイを、是非ともチャレンジしてみてください。

コメント

  1. 田中健一 より:

    とっかかりのメソッドを教えていただきありがとうございます。
    次のシーズンにはやってみます!

    • kuchikarasuni kuchikarasuni より:

      コメントありがとうございます。
      私の2023年ファーストフィッシュはニゴイでした(笑)
      面白いので是非やってみてください

  2. akagera より:

    サイトでコイやニゴイを高番手で狙ってますが、ダウンクロスだと次第にコイさんたち下流に離れて行っちゃうんです・・・・。下流からアップクロスでのズル引き→難しそうだけどヒントになりました。ありがとうございます。

    • kuchikarasuni kuchikarasuni より:

      コメントありがとうございます。
      渓流で釣り上がるのと同様で、下流側のほうが魚に気付かれにくいと思います。
      とはいえ、流れが速いとなかなか難しいので、その場合はダウンでいいと思います。
      頑張ってください!