当ブログでは、真冬のブラックバス釣りを推奨しており先日、その魅力について記事にしました。
とはいえ、真冬にいきなり行って釣れるほどあまいものではありません。
稀にデカバスが連発することがありますが、ほとんどの場合は、極寒の中、1日に1度あるかないかのバイトを待つ、厳しい釣りになります。
そんな中で、釣りをやり通すためのモチベーションを維持するために、秋口の比較的魚の多い時期から準備しておくとよいことをまとめました。
この記事の内容を、秋のうちから意識しておくことで、冬の釣りを戦略的に展開することができます。
なお、この記事は、私の主戦場である琵琶湖の湖北、奥琵琶湖エリアのオカッパリを意識しています。
とはいえ、他のポイントでも考え方が適用できるものもあるかと思います。
ポイントの傾向を観察
昔から釣果が安定している、わかりやすい一級ポイントはありますが、そこは激戦区で、多くのアングラーが集中する場所でもあります。
そのようなポイントで陣取り、粘って、とりあえず「冬に釣れる」という実績を作るのも、ビギナーのうちはは大切なことです。
しかし、自分で見つけたポイント、誰もが素通りするポイントでデカいの釣れた時の痛快さは、なにものにも代えがたいものがあります。
後者を達成するために、秋から情報を積み上げ、自分だけのポイント候補を絞り込んでおきましょう。
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地形の確認
近年は特に豪雨や水害が多く、毎年のように土砂崩れなどで地形が変わってしまいます。
去年良かったところがイマイチになっていたり、その逆もあります。
地形が変わったところの前年からの差分をチェックし、その付近の生態系への影響を確認しておきましょう。
ウィードの有無や、生えている場所もチェックしておきましょう。
魚の推移の確認
9月中旬ぐらいはまだ、大小を問わずまんべんなく魚が散っていますが、秋が深まるにつれ、魚がいなくなる場所、残る場所が明確になっていきます。
晩秋(11月中旬頃)になっても魚の反応がある場所は、その後に一時的に無反応になっても、時間帯や天候などの条件で回遊してくる可能性が高い場所と言えます。
低水温でもエサがあり、付近に安定した越冬場所がある可能性を考えてみます。
具体的には、ベイトフィッシュがなぜか多い、ディープ隣接シャローなどです。
北風が吹いた時の状況を確認
冬は一日中、北風にさらされることがほとんどです。北風を避けれる地形、または北風が吹いても使い続けられるルアーの確認などをしておきます。
水温・水位の推移
秋からの水温、水位の推移を確認しておきます。
水温については、残暑が長引いたのか、冷夏だったのか、水位についても、減水から増えて今の水位か、その逆か、ざっくりとした推移を把握しておくことは重要です。
琵琶湖の水位が確認できるサイトはいろいろありますが、年間の推移や前年比が確認できるのは、下記がわかりやすいです。
ルアーの引き出しを増やす
前述したとおり、まったくアタリがない中で、自信のあるルアー(ワーム)があるかないかは、非常に重要です。
信じれるルアーを増やす
「これでやって無反応ならもういない」というレベルで使えるルアーがあれば、ポジティブな戦略を立てることができます。
秋の、魚が多いうちにいろんなルアーで釣って、自信のあるルアーを見つけておきましょう。
ここで陥りやすいのが「冬=スロー」、「冬=ボトム」という先入観に囚われてしまうことです。
冬こそ、リスクを冒してシャローに上がってくるデカバスは、捕食モード全開であることが多いです。
魚は少ないし、シャローへ上がってきていないかもしれませんが、居たらあっさり食ってくるものです。
私自身、大雪のなかのシャローの水面直下で釣れたことが、何度もあります。
ポイントとルアー(リグ)とのマッチング
例えば、
「あの沈み岩の横を通すには、このクランクベイトなら何ポンドラインでいい感じの水深、、、」とか、「ここは根掛かり地獄なので、何グラム以上のシンカーは無理、、、」など、
秋のうちに確認しておきます。
冬のチャンスタイムにいきなり根掛かりをしない、理想的なラインにルアーを一発で通せるといったことが、貴重なビッグフィッシュか、ボウズかの分かれ目といっても過言ではありません。
人的要因
ポイントがまったく手つかずで、自分以外が立ち入らないような理想的なポイントなら良いですが、琵琶湖ではまずありえません。とはいえ他人が見落としがちな、冬になれば人が入る頻度が減る穴場的な場所はまだまだあります。
他のバスアングラー
魚の濃さや地理的条件が良くても、混雑したポイントでは自分の戦略を体現できない可能性があります。
感覚的にですが、例えば20匹回遊してくるようなポイントを5人で攻めるより、3匹しか回遊してこない場所を独占できている方が、キャッチできる可能性が高いような気がします。
他魚種の釣人
ある年の10月にポイントチェックで釣りをしていると、鯉師から「ルート作りのためにエサを撒かせてほしい」と頼まれ、場所を譲ったことがあります。聞けは、11月の大会に向けて毎日のように撒きに来ているとのことでした。
その年の年末にそのことを思い出し、鯉以外の小魚もそのエサに集まっているかもしれないと考え、そのポイントに入ったところ、50超えが立て続けに釣れました。結局そのシーズンは、2月中旬ぐらいまでそのポイントで釣れ続きました。
そのエサが効いていたかどうかは実際どうでもよく、その情報を元に良いポイント選択ができ、良いシーズンを過ごせたことが重要です。
バスの行動や生態だけでなく、生態系全体を俯瞰して考えるようにしてみましょう。
駆除の実施
可能であれば、駆除の情報を収集してみましょう。
ポイント周辺で刺し網をしている漁船を見かけたら、何を獲っているのか観察してみましょう。
漁港におみえになる漁師さんに、雑談ぽっく聞いてみるのもいいと思います。
謙虚に敬意を払って接すれば、ほとんどの人が、気持ちよく応じてくれます。
この記事を執筆しているのが9月上旬ですが、まさにこの時期からの地道な積み上げが、冬のデカバスへ繋がることは間違いありません。
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