渓流やるなら、とりあえずダブルテーパーの#3だね
私がフライフィッシングを始めたとき、そんなようなことを言われました。
最初の2年ぐらいは、何も考えずDTラインを使い続けたと記憶してます。
今でもネットや書籍を見ると、上記のような説明が見られます。
でも今では私自身ウェイトフォワードラインしか使っていませんし、これからフライを始める方から問われたら、迷わずウェイトフォワードライン(WFライン)をオススメします。
この記事では、その理由を解説します。
上の図を見ていただくとイメージが付くと思いますが、WFラインは、太く重いベリー部分が、細いランニングライン部分をひっぱる形となります。
全体が太いDTよりも、WFの方が飛距離が出ます。
なぜ「渓流ではダブルテーパー」と言われるか
ではなぜ、「渓流でダブルテーパーが良い」と言われるのでしょうか。
一般的には、下記のようなことが言われています。
近距離での操作性がよい
ラインの太い部分が多く、ロッドの操作がラインに伝わりやすいため、ライン操作(メンディング)がしやすいというのは事実です。
しかし、ウェイトフォワードも先端12m程度は太くなっていますので、近距離での操作性は大差ありません。
コスパがよい
前後対称のテーパー形状ですので、先端側が劣化してきたら前後入れ替えて巻き直すことで、2倍使えるので、コスパが良いと言われています。
これは事実ですが、そのメリットを超えるメリットがウェイトフォワードラインにはあると思います。
渓流でもウェイトフォワードラインを使う理由
渓流でも遠投したいときがある
狭い渓流ですが、上の写真のようなシチュエーションは突然現れます。
もし、この流れの最上流部でライズを見つけてしまったら、その魚をDTラインで釣るのは不利になります。
大物は遠くから狙いたい
釣人がポイントに近づけば近づくほど、賢く警戒心が強い大物から逃げていきます。
自分のキャスティング能力の範囲内で、できるだけ遠くから狙うことで、大物キャッチの確率は上がります。
「キャスティングの能力」とは、単に最大飛距離だけではなく、フライを静かに落とす、ラインを理想的な形状で落とすなどを含めたトータルの能力となります。
だからフライフィッシャーは、オフシーズンでも芝生の上でキャスティングを練習するのです。
距離が広がると世界が広がる
渓流に遠征するほど時間もお金もないとき、近所の河川でオイカワ、またはの池でブラックバスやブルーギルでも、、、と思い立った時、ウェイトフォワードラインを選んでよかったと思えるでしょう。
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そしてその経験が、また渓流へもフィードバックされることと思います。
キャスティングを楽しむ遊びである
フライフィッシング、とりわけ渓流のドライフライは「キャスティングを楽しむ釣り」と言われます。
ダブルテーパーラインで、ロッドの長さの倍程度ぐらいのラインを出し、近くの魚をひたすら釣るのであれば、そもそもフライフィッシングを選ぶ必要がありません。
テンカラや餌釣りに比べ、短いロッドで遠距離を投げれることが、フライフィッシングのアドバンテージであり、フライならではの楽しみと言えます。
せっかくフライフィッシングを選んだのなら、キャスティングを極めてみましょう。
遠くの大物をキャッチした時の達成感は、ハンパないんですよマジで。
そしてダブルテーパーを使わなくなってしまった
以上の理由から、今ではダブルテーパーラインをほとんど使わなくなってしまいました。
しかし例外があります。
「今日はウェットフライだけでやり通す」と決めた時だけ、ダブルテーパーラインを使うことがあります。
これは水量などによりますが、詳細な説明は今回は割愛します。
この記事の執筆が9月中旬で、ほとんどの河川は9月いっぱいで禁漁になってしまいます。
しかし、だからこそウェイトフォワードラインを買ってキャスティングを練習しましょう。
ウェイトフォワードラインをフルラインすべて投げ切る事ができるようになったら、来シーズンの渓流は有利に展開できることでしょう。
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