「ウォーリーウイング」(Wally Wings)をご存じでしょうか。
主にドライフライのウイングのウイングの形状で、比較的新しい手法です。
私は海外のInstagramで偶然見かけ、2015年シーズンより使用するようになりました。
一見、難しい印象を受けますがさほどでもなく、メリットも多いという実感があります。
多くのドライフライで適用できますので、今では多用しています。
この記事では、ウォーリーウイングのメリットと方法を解説します。
ウォーリーウイングとは
ウォーリーウイングとは、主にドライフライのウイングのスタイル(形状)で、どこの誰が考案したのかはわかりませんが、私の印象では、2015年頃から海外のInstagramやYoutubeで見かけるようになりました。
グレーマラードやティールなどのフェザーを使用し、アップライトのウイングやスペントのウイングを成形します。
ウォーリーウイングのメリット
空気抵抗が少ない
ウォーリーウイングは、フェザーに隙間があることにより、従来のダッククイルなどを使用したアップライトウイングより空気抵抗が少なくります。
投射性が良くなり、キャスト時にフライが回転しづらくなりティペットの撚れ(ヨレ)を軽減することができます。
汎用性が高い
アップライトウイング、スペントウイングやバンチウイングなど、ほとんどのウイングをウォーリーウイングに置き換えることができます。
サイズも、慣れてくれば#20程度から#8など大きいものまで使用できます。
記事の最後に作例を張り付けておきます。
耐久性がある
一見、繊細で弱弱しい印象ですが、そんなことはありません。
「wally」には「強い」「丈夫な」という意味があるそうです。
他のウイングに比べて強いというわけではありませんが、同等の強度はあります。
視認性が良い
隙間があるとはいえ、視認性が悪いかと言えばそんなことはありません。
ダッククイルなどと比べても、視認性は同等です。
また、ダイド(染色)のものもあり、黄色系もラインナップされています。
コスパが良い
ウォーリーウイングに使用するグレーマラードは、バルクのもので充分です。
ダッククイルは、2ペアのものがだいたい200円~300円程度で、普通のアップライトウイングであればフライ20個も巻ければよい方かと思います。
対してバルクのグレーマラードのフェザーは500円~600円程度で数えきれないほど入っていますので、コスパが良いのは一目瞭然です。
カッコいい
人間の目から見てもカッコイイと思います。
単色のダッククイルなどに比べ、マラードの縞模様がいい感じのゴマ模様となりますので、
「虫の羽根感」が演出できていると思いますがいかがでしょうか。
実はそれほど難しくない
私も最初はその見た目から、難しい印象を受けましたが、やってみると意外と簡単にできます。
次項ではその方法を解説します。
ウォーリーウイングの方法
ウォーリーウイングには、グレーマラードやティールなどのフェザーを使用します。
ウェットフライに使うような大きくて高価なものではなく、小さめのもので充分です。
ウォーリーウイングの方法は、私のInstagramの動画を参考にしてください。
ロイヤルコーチマンをウォーリーウイングで巻いています。
アップライトウイングにするのであれば、ウイングの芯を割いて広げるのは、最後が良いと思います。
スペントにする場合は、途中でたすき掛けにする必要があるので途中で広げます。
動画でも使用していますが、ウイングを広げてストークの芯を切り取るのに、デザインナイフがあると便利です。
ハックルの余りを切り取るなど、鋭利なデザインナイフはフライタイイングでは何かと便利ですので、揃えておくと綺麗に仕上げることができます。
デザインナイフをAmazonで探すウォーリーウイングの使用例
このアントはマジで釣れます。
このタイプのバリエーションは無限。
ほぼこのパターンだけのボックスが1つあります(笑)
ウォーリーウイングで初めて釣れたやつ。
ガガンボ系もいけます。
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