エブリイ リフトアップの注意点【DA17・2インチアップ】

エブリイのリフトアップ車をよく見かけるようになりました。
私は2インチアップの、いわゆる「ちょい上げ」仕様なのですが、ホイールやタイヤのマッチング等の質問をされることがありますし、燃費なども気になるところではないでしょうか。
また、2021年1月に、最初の車検を通しましたが、そこでの指摘事項もありました。
そこで今回は、タイヤまわりの簡単な解説と、注意すべきことをまとめてみました。

車検が通った私の車の仕様

現時点でのリフトアップ関連の仕様となります。
下記の仕様で車検が通っております

ベース車両

エブリィジョインターボ(DA17V) 5MT、4WD

※ ジョインターボは5MTのみ生産終了しています。(2021年9月時点)

35mmリフトアップキット)

サスペンションにスペーサーを噛ませるタイプです。(プラスライン製

タイヤ・ホイール

タイヤ径、トレッド(幅)ともにサイズアップしております。
これでスペーサーなど付けずにきっちりツライチになります(車検は通っています)

タイヤ

145/80R12 → 165/60R15 TOYO OPEN COUNTRY R/T

ホイール

WORK CRAG(15×5J+45) WORKへ

前後バンパー変更

前後バンパーを、短い(縦方向に)ものに変えており、腹回りが露出されることによって、実際の数値よりも高くリフトアップしたような印象になります。(プラスライン製

リフトアップ、タイヤ関連注意事項

アライメント調整は必須

車高を上げることにより、キャンバーがポジティブ(前から見て逆「ハ」の字)になるので、適正に調整する必要があります。
プラスライン製のキットには、そのためのキャンバーボルトが付属しています。

「タイヤは見た目でなく品質」と思い知った件

最初はホワイトレターに憧れ、N社のFT-9というタイヤを履いていました。
見た目もカッコよく、満足していましたが、高速道路で100km/hぐらいでハンドルがブルブル震える現象がありました。
バランス調整しなおし、アライメント確認などしていただきましたが改善されませんでした
スタッドレスタイヤに交換するときにタイヤを外して確認したら、サイドウォールに亀裂が入っていました。冬季はスタッドレスタイヤを履いていたことを考えると、わずか8ヶ月ほどで亀裂です。

ナンカンタイヤ亀裂
ナンカンあるあるらしいです

これでは命を乗せて走れない」と思い、夏タイヤをTOYO OPEN COUNTRY R/Tの同サイズに交換しました。
そして高速道路での100km/hの振動も解消されております。

振動の原因ですが、ショップの方に運転していただいたところ、

ブロックパターンの問題の可能性が高い」とのことでした。

フロントタイヤが車体に干渉(条件あり)

ハンドルをフルに切って、急に動くとたまに「キュッ!」と鳴ることがあります。
干渉している場所は特定できているのですが、稀な事象で支障ないと判断し放置してます。

ゆっくり動くと鳴りません。

燃費は落ちる

タイヤの径、トレッド(幅)を大きくすることにより、ノーマルのエブリイより燃費が悪くなります。この仕様での実際の燃費ですが、
遠征で丁寧に走って 530km
少々ラフに走ると450km程度です
ノーマルエブリイの方々の情報(私のSNS界隈)では、普通に走って500kmは超えるそうですので、インチアップにより燃費が落ちるのは間違いありません。

死角対策、カメラ関連注意事項

直前確認ミラー(車検時指摘あり)

車高を上げたことにより、前方と左側下部の死角をフォローし視界を確保するために、ドアミラー下部にミラーを追加しています。

直前確認ミラー
車検時に「前方のミラーが見にくい」との指摘があったようですが、車検自体は通りました
プラスライン製

ヘッドライト光軸

車高を上げたことによるヘッドライトの光軸調整はしておいた方がよいかもしれません。
もともとバンは運転席に調整ダイアルが付いていますので、その範囲であれば問題ありませんが、荷物積載時などハイビームに見えてしまうと、煽り運転と間違われて余計なトラブルのもとになる恐れがあります。

ドラレコ、セーフティーサポート類

車高を上げたことにより、ドライブレコーダーやセーフティーサポート関係のカメラやセンサーがある場合は、確認しておいた方が良いと思います。
私はドラレコしか付けてませんので、カメラ調整のみでした。

パンク修理剤

タイヤ径をアップしている場合は、パンク時に車載のスペアタイヤを付けると、まともに走れるかわかりません
理論値ではありますが、下記にタイヤ径を記載しておきます。

  タイヤ表記サイズ 直径 半径
純正タイヤ 145/80R12 537mm 268.5mm
純正スペアタイヤ 125/70R14 531mm 266.5mm
変更タイヤ 165/60R15 579mm 289.5mm

※直径でー48mm(半径ー24mm差

上記の通り、スペアタイヤだと1個だけ極端に小さくなるので、できればパンク修理剤を常備しておき、「どうしても」という時だけスペアタイヤで最低限の移動をする方が、足回り&駆動系への負担が少なくて済みます

必ずしも、携帯電話の電波が届くところでパンクするとは限りません

パンク修理剤で修復できないケースもあるかもしれませんが、可能な限り自走で生還できる確率を上げておきましょう。

まとめ

  • 車検に通るタイヤ&ホイールは165/65R15(ホイールは15×5J+45)
  • アライメント調整は必須。
  • 燃費はノーマルより悪くなる。
  • 前方死角対策のミラーは必須。
  • ヘッドライト、ドラレコ、セーフティーサポート類の微調整は要確認。
  • パンク修理剤は常備しよう。

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